21世紀の環境を作る 「緑化工技術−21選−」

日本緑化工協会は,昭和40年4月に創立以来,今日まで40年間に亘って緑化工に関する技術の研究・開発等を通じて,自然環境の保全等を推進してまいりました。 この度創立40周年を記念して,昭和54年から今日まで行ってきた緑化工技術講習会のすべての原稿181課題の中から珠玉の21課題を精選し,「緑化工技術―21選―」として編纂・出版いたしました。 この「緑化工技術―21選―」が自然との共生,自然の回復・再生,多様性のある生態系の保全,そして美しく持続可能な国土の保全を目指す緑化工技術者の皆様方のご参考になるものと考え,多方面の皆様にご活用いただきたくご案内いたします。 なお,この「緑化工技術―21選―」は当協会の創立40周年記念誌として会員並びに関係者の皆様への配付を目的として出版したもので定価はありませんが,購入ご希望の方には印刷・送料実費として1部3,500円にてお譲りいたしますので、FAX又はメールにて,当協会まで「ご所属名・お名前・お届け先住所・電話番号」をご連絡下さい。ご連絡いただき次第お送りいたします。 この記念誌の目次は次の通りです。(A4判 310頁)

第1章 緑化工の理念・その歴史
 (1)緑化工技術の理念 倉田益二郎(東京農業大学教授)
 (2)日本の緑の変遷と緑化の評価  太田猛彦(東京農業大学教授)
 (3)のり面緑化工の動向と展望 小橋澄治(京都大学名誉教授) 
 (4)緑化工技術の歴史と今後の進路  新田伸三(九州芸術工科大学教授)
第2章 緑化工の設計 
 (1)緑化復元の基本的考え方 山寺喜成(東京農業大学助教授) 
 (2)法面保護と緑化工の基本的な考え方 三木博史(建設省土木研究所)  
 (3)自然荒廃地における植生回復と緑化工法への応用 谷本丈夫(宇都宮大学教授) 
 (4)道路のり面の植生遷移からみた緑化工の検討 亀山 章(信州大学農学部) 
 (5)緑化を前提とする法面処理工法の設計・施工法理念理念 奥園 誠之(日本道路公団)    
第3章 土壌と緑化工の材料 
 (1)法面緑化工のための土壌の基礎知識 松崎敏英((東京農業大学客員教授) 
 (2)土壌保全機能の面からみた緑化植物の選択 堀江保夫(森林総合研究所) 
 (3)樹木種子の発芽習性 横山敏孝(森林総合研究所)  
 (4)緑化工におけるリサイクルの現状と課題 嶋 一徹(岡山大学助教授)
第4章 木本植物の導入とその効果 
 (1)木本植物の土壌保全効果 塚本良則(東京農業大学教授) 
 (2)導入方法の違いと樹木根系の伸長特性 福永健司(東京農業大学) 
 (3)播種工による木本植物群落の造成技術 吉田 寛(社団法人道路緑化保全協会)
第5章 特殊事例 
 (1)特殊環境条件下における緑化復元技術 村井 宏(岩手大学教授) 
 (2)航空緑化工の施工と今後の課題 田中正夫(財団法人林業土木コンサルタンツ) 
第6章 自然回復緑化と外来植物 
 (1)法面における自然回復緑化の展望と課題 阿部和時(森林総合研究所) 
 (2)「生物多様性保全のための緑化植物の取扱い方に関する提言」解説 小林達明(千葉大学助教授)  
 (3)移入種使用制限と法面緑化工の諸課題 中野裕司(中野緑化工技術研究所) 
第7章 緑化工技術講習会講演課題一覧(第1回〜第27回)
第8章 緑化工技術講習会講演課題分野別要旨一覧
 (1)緑化工総論
 (2)設計・施工
 (3)植物・種子
 (4)土壌・肥料
 (5)管理・植生遷移
 (6)侵食・崩壊・樹木根系
 (7)環境・景観・修景・自然回復緑化
 (8)施工基準・指針
 (9)行政など
 (10)屋上緑化・地球環境問題・その他
 (11)キーワード索引(50音順)